肩こり
今や日本人の多くの人が悩まされる肩こり。
もはや肩こりは国民病ともいえます。
国民生活調査の自覚症状ランキングでは、女性は第1位、男性は第2位に肩こりが入っています。
特に女性のほうが慢性的に肩こりに悩まされています。
そして今や肩こりは大人だけでなく子供でも見受けられます。
ここでは肩こりの原因とその対象法をご紹介いたします。
肩こりとは?その原因は?
いわゆる肩こりとは、肩や首まわり、肩甲骨まわりの筋肉の硬直感、引きつれ感、重たさ、疼痛などをいいます。
自覚的に肩こりを感じている人もあれば、自分では感じないけれど、人に触ってもらうと固さがわかるという人もいます。
肩がこる原因は様々、以下にその原因をあげます。
1.姿勢の不良
長時間の事務作業をされる方に多くみられる猫背の姿勢。
事務作業や家事をする時の姿勢に注意してみると、いつも軽く頭が下へ垂れ、背中は丸くなる猫背の姿勢になっている方が大多数です。
頭の重さは体重の約10%、50kgの人なら頭の重さは約5kgです。
猫背で頭が前に垂れると、重たい頭を支えるため、首から背中の筋肉達は常に頑張らなくてはなりません。
この状態が長く続くと慢性的なコリに発展します。
2.冷えによる血行不良
体が冷えていると血流が悪くなります。
血液の循環が滞ると、そこに老廃物が貯まり、コリが発生します。
特に寒い季節に肩を縮こませたり、暑い季節に冷房の風に長時間あたることでコリが悪化します。
3.眼精疲労による肩こり
今では長時間パソコンやスマホに触れる機会も多く、事務作業では一日中パソコンとにらめっこという方も少なくありません。
目を酷使しすぎると、首や肩こりに発展していきます。
4.過度のストレス
ストレスにより精神的な緊張状態が続くと、体も強張り肩こりを引き起こします。
過度のストレスは自律神経が乱れを生じ、肩こりや頭痛、眩暈など様々な症状を誘発します。
5.電磁波による影響
現代の生活は電化製品に囲まれ、またスマホやパソコンの作業に多くの時間がとられています。
電気を使うところには必ず電磁波が発生します。
体内の神経や筋肉は微細な電気信号により活動しているので、外部から長時間に渡って電気的なストレスを受け続けていると、特に自律神経系の不調がきたします。
特に長時間のパソコン作業が伴う事務系中心の仕事をされている方は、パソコンからの電磁波により、自律神経系が乱れ、肩こりが悪化してしまいます。
電磁波についてはこちらをご参照ください ⇒ 電磁波とその影響
6.内科的な変調による肩こり
高血圧、低血圧、肝臓・胆嚢の疾患、心臓の疾患、脳血管障害、その他各種胃腸症状などです。
他にも便秘、更年期障害、風邪の後なども肩こりを引き起こす場合もあります。
7.その他
事故によるむちうち等の外傷、過度の疲労、歯痛、妊娠、筋力の低下等も肩こりの原因となります。
肩こりを解消するために
たかが肩こりといってあなどってはいけません。
肩、首まわりには脳につながる血管があり、コリによりそれが阻害され、頭部、脳の血流が低下します。
何も対処せずにいると肩こりは次第に悪化し、さらには頭痛やめまい、耳鳴り、顎関節症、五十肩なども付随しておこる可能性も高いです。
こった部分は筋肉が収縮し、血流が悪くなり、老廃物が貯まって固くなっている状態です。
肩こりを和らげるためには、以下のことを行ってみましょう。
1.体を温める
体を温めることで血流を改善し、老廃物の排出を促し、コリが解消していきます。
特に背中側の首の付け根、肩甲骨と肩甲骨の間の辺りを温めると、効果的です。
また肩こりの方は、足元が冷え、のぼせているような状態もよく見受けられます。
足元を足湯や半身浴、冷えとりの4枚履き靴下などで温めてあげると、全身の血流がよくなり、肩こりの解消につながります。
2.適度な運動や体操
適度な運動は筋力をあげ、血流を改善し、肩こりの解消につながります。
日頃から習慣的に適度な運動を心がけましょう。
またデスクワークなど長時間同じ姿勢をとる仕事では、30分~1時間ごと、肩周りの体操をしてみましょう。
特に肩甲骨の動きを出すことが重要です。
以下の体操がおすすめです。
肩甲骨体操
- 腕を体側につけ、小さく前ならえをするような感じで、前腕を90度曲げる。
- そのまま肘を後ろに引き、左右の肩甲骨をギューっと寄せて、5秒程その姿勢をキープする。
- パッと脱力する。これを5回繰り返す。
肩甲骨体操強化バージョン
- 腕を体側につけ、小さく前ならえをするような感じで、前腕を90度曲げる。
- 肘をなるべく体側から離さないようにして、前腕だけを横へ広げ、左右の肩甲骨をギューと寄せるようにして5秒程その姿勢をキープする。
- パッと脱力する。これを5回繰り返す。
3.バランスのよい食事
肩こりと食事は関係ないように思え勝ちですが、そうではありません。
質の悪い食べ物ばかり食べていると血液がドロドロになり、血管が老化し、血流が悪化していきます。
そして肩にも血液の滞りができ、肩こりを引き起こします。
食べ過ぎに注意して、バランスの良い食事を心がけることで、体が根本的に改善していきます。
具体的な食事方法に関しては当院までお気軽にお尋ねください。
また月に1度、料理教室も開催しておりますので、どうぞご利用ください。
整体、はり灸で歪みを整えましょう
間違っても肩が凝ったところに対して、強く揉んだり押したりしてはいけません。
その時は気持ちいいと感じますが、また直ぐに固くなり、ひどい時にはさらに肩こりが強まり慢性化するという悪循環に陥ります。
肩こりの早期解消に、体全体を整えることが大切です。
当院では肩を強く揉みほぐすようなことはせず、整体や鍼灸により体の歪みを整えて、肩を緩めていきます。
また当院の整体法の多くは、患者さまに動いていただき、無理のない力で整えるので、体の芯からの緩みが得られます。
それにより姿勢も改善され、慢性的な肩こりの解消につながります。
当院は掛川・菊川にて、皆様のお役に立てるよう、地域に根ざした治療院を目指しております。
肩こりでお悩みの方、どうぞ当院までご相談ください。