胃弱(胃痛、胃もたれ)
胃弱 胃もたれ、胃痛
日頃、胃もたれ、胃のムカムカ、胃がキリキリ痛む…などなど、このような症状で胃薬が手放せないとお悩みではありませんか?
日本人はストレスを受けやすく、胃の不快感や食欲不振などの胃のトラブルが多いといわれています。
検査をしても異常はみあたらないのに、慢性的に胸やお腹の辺りがムカムカする、胃がもたれる、胃の痛みが続く状態を胃弱、慢性胃炎、機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)などと呼ばれます。
日本人の4人に1人は月2回以上の胃弱の症状をかかえているとの報告もあります。
胃は胃酸や胃液を分泌させることにより消化活動を行っておりますが、これが過剰になったり、逆に不足したり、胃の粘膜を修復が遅れたりすると、胃部の不快な症状があらわれます。
胃は自律神経やホルモンバランスにより正常に機能するように維持されています。
自律神経とホルモンは共に脳の視床下部がコントロールしています。
ストレスにより視床下部が刺激を受けると、交感神経を働かせ、ホルモンを分泌しようとします。
このように自律神経やホルモンのバランスの乱れが胃や十二指腸の機能を低下させ、症状を悪化させてしまいます。
胃のムカムカや痛みはこんな病気も…
胃・十二指腸潰瘍
胃痛、胸やけ、嘔吐、食欲不振といった症状があらわれます。
胃液の消化酵素と粘膜を守る粘液とのバランスが崩れることで、胃・十二指腸の粘膜を攻撃し、潰瘍が発生してしまう状態です。
出血を伴う場合もあります。
胃潰瘍では、食後の胃痛や胸やけ、胃もたれがみられ、
十二指腸潰瘍では、空腹時のみぞおち辺りの痛みや胸やけ、背中の痛みなどを伴うことが多いです。
逆流性食道炎
胃から食道へ逆流することにより、食道の粘膜が炎症し、びらんや潰瘍が起こり、胸やけや呑酸、喉の違和感などの症状があらわれます。
食道と胃のつなぎ目にある筋肉がうまく働かなくなると胃酸が食道へ逆流してしまいます。
食道は胃酸に対する抵抗力が弱いため、食道の粘膜がただれて炎症を起こしてしまいます。
原因として、暴飲暴食や脂っぽいものの食べ過ぎ、ストレス、加齢などが挙げられます。
また背中が丸まっていて、常に腹部に圧がかかるような姿勢の方もなりやすい傾向にあります。
胃下垂 胃アトニー
胃下垂とは胃が正常の位置よりも下がってしまった状態のことをいいます。
そして胃下垂が進行し、胃壁の筋肉が弱り、胃の働きが悪い状態を胃アトニーといいます。
一般的に体の細い女性に多く見受けられます。
また猫背の姿勢の方にも起こりやすい症状です。
暴飲暴食やストレス、お腹の手術、出産のくり返しなどが原因といわれています。
その他
その他、感染性の胃炎、胃がん等により胃のむかつきや痛みを生じる場合があります。
この場合は病院による治療が必要です。
また女性の場合は妊娠初期のつわりにより、胃のむかつき、吐き気などを生じる場合もあります。
胃弱を解消するためには?
まずは日常の食生活を見直しましょう。
胃に負担をかけないよう、食べ過ぎに注意しましょう。
また胃への刺激物となるアルコールや辛い物は控えてください。
頭痛薬など、薬を常用している方も胃弱になりやすい傾向にあります。
- よく噛んで腹八分を心がける。
- 油っこいもの、甘いもの、添加物、辛いもの、アルコール、タバコ、カフェインは極力さける。
- お腹を冷やさず、温かく過ごす。
- 就寝2時間前までに食事を済ます。
食事について詳しくはこちらの記事もご参考ください⇒おすすめの食事法。~規則正しい食事で健康に~
生活リズムを整えましょう。
自律神経の乱れはストレス、不規則な生活、過労などにより起こります。
夜遅くまで起きていたり、暴飲暴食をしたり、仕事や人間関係でストレスを溜め込んでしまったり。
このようなことで内臓をコントロールしている自律神経が乱れ、胃の働きも悪くなります。
規則正しい就寝、起床時間のリズムを設け、十分な休息、適度な運動を心がけましょう。
姿勢を正しましょう
猫背の姿勢で背中が丸まった状態になると、常にお腹へ圧がかかり、内臓の働きが悪くなります。
猫背の方に胃下垂が多い要因のひとつに、姿勢の悪さによる胃腸への圧迫です。
特に女性は筋力が弱いため、猫背で胃が下がり、下腹がぽっこり出ている方が多いです。
当院の整体法は胃下垂によるポッコリお腹を解消することも得意としています。
胃下垂を解消すると、腰痛や肩こり、首の痛みも軽減していきます。
また鍼灸(はりきゅう)は自律神経を整え、内臓を調整する作用があります。
胃薬で一時的に症状が解消されても、根本の原因の解決にはなりません。
当院では鍼灸や整体により、胃腸の不調の根本的な改善を目指しサポートいたします。
いつも胃の調子が悪いとお悩みの方は、当院までご相談ください。