寝違え
寝違えとは
『朝起きたら首が回らない…』といった具合に、起床時に急に痛みで首が動かせなくなる状態を『寝違え』といいます。
医学的な名称では『頸椎の捻挫』といわれます。
寝ているときに首に無理な負荷がかかってしまい、筋肉が損傷して痛みを発している状態です。
痛みの度合いは様々で、動かしたときに軽く痛むといった軽度のものから、ガチガチに首が固まってしまって全く動かすことができない状態になる方もいます。
痛む箇所も首の後ろや横、前面、背中の肩甲骨の辺りまで痛みが出ることもあります。
軽度のものは1、2日で回復していきますが、酷いものだと1,2週間経っても一向に痛みがひいていかないこともあります。
なかには腕や手の方まで痛みが走る、痺れを伴うこともあり、この場合は頸椎の神経根症や頸椎ヘルニアの可能性も考えられますので注意が必要です。
寝違えの原因
前日まで何ともなかった首が、寝てるだけでなぜ痛みが出てしまうのでしょう?
一般的には寝違えは、寝ているときの無理な姿勢により首に負荷がかかり続け、筋肉が固まってしまい、目覚めて動かしたときにその筋肉が損傷することで発症するといわれています。
例えば、ソファーの上でいつの間にか寝てしまった…、昨晩沢山お酒をのんで寝入ってしまった…、といった状況では特に起こりやすいものです。
通常寝ている間は自然と寝返りなどで適度に体が動いて、筋肉の負荷を解消していますが、それができない状況下では寝違えが起こりやすいといえます。
また冷えも血行が悪くなるので、寝違えの要因のひとつになります。
ただ、それらしい要因が見当たらない、度々寝違えを起こすような方はもっと根本的な原因が潜んでいるものです。
いつも心身の調子が良い人は、そう寝違えになるものではありません。
普段から肩や首が凝っている、疲労やストレスが溜まっている、姿勢が悪い、ストレートネック、お腹の調子がイマイチ、といった慢性的に不具合を抱えている人の方が寝違えになりやすいものです。
慢性的に首肩周りの血行が悪い、筋肉がいつも緊張している状態では、ちょっとした負荷にも筋肉が耐えることができずに、損傷してしまうのです。
頭はおおよそボーリング玉くらいの重さ5~6kgあるといわれます。
それを首や肩、背中の筋肉で常に支えています。
現代の生活では、パソコンの事務作業やスマホをする機会が多く、背中が丸まって首を前に突き出しているような姿勢をとる人が多いです。
ひどくなるとストレートネックといわれる状態です。
この姿勢で重い頭を支えるためには常に首、背中の筋肉に負荷がかかります。
そのためパソコン仕事で、体を動かさず、首に負担がかかる作業を続けている人の方が寝違えになりやすくなります。
また内臓の弱りも寝違えを繰り返す要因になります。
内臓が弱ると血液の質や血流が悪くなり、回復力が衰え、すぐに痛みなどの不具合が出やすい体になってしまいます。
寝違えになってしまったら…
寝違えになってしまったら、まずは無理に動かそうとせず、安静にしていましょう。
首や肩の筋肉が硬くなっているからといって、揉んでほぐすようなことは絶対にやめてください。
また痛みをこらえてストレッチをするようなこともやめましょう。
さらに悪化してしまう可能性があります。
筋肉が硬くなっているのはそれなりに理由があります。
どこかに損傷があって、体はそれを修復するために、周囲の筋肉を硬め、痛みを発するように指令を出し、動かさないように保護しているのです。
そのため、発症時は安静にすごしましょう。
軽度なものなら、時間とともに筋肉の緊張や痛みが和らいでいきます。
数日経っても痛みがよくならない、またできるだけ早く治したいという方は、どうぞ当院にご相談ください。
当院では痛みが出ているところに、無理な施術をするような危険な行為は一切いたしません。
首を動かすという動作は、首の筋肉だけでなく、その他の部位、例えば腰や腕等、全身の連動性をもって動作をしています。
この連動性を整えてあげるだけでも、痛みなく動かせる範囲が広がっていきます。
動きが出ることで回復が早まり、さらに姿勢も自然と整っていきます。
また同時に当院では内臓の調子も整えていきます。
内臓の弱りは血液の質の低下や血行不良につながります。
慢性的にコリや痛みを抱えている方は、内臓の弱りも見受けられることが非常に多いです。
内臓の調子を上げて、全身の緊張を解くことで、首の痛みの回復も早くなります。
そして今の痛みを改善させるだけでなく、再発しない体づくりを目指しましょう。
施術と合わせて、再発防止の体操や食習慣もお伝えいたします。
まとめると当院の寝違えの施術は、
- 首に負荷をかけるような危険な施術はしない。
- 全身の調整により、身体の連動性を整え、動ける身体を取り戻す
- 内臓の調子を整えて回復を早め、また再発しない体づくり
寝違えの痛みでお困りの方は、掛川・菊川の『自然堂治療院』まで、ご相談ください。