テニス肘・ゴルフ肘
この両者は何もテニスとゴルフに限った故障ではなく、日常負荷がかかる動作で痛みが発症します。
ただテニスやゴルフによる故障が多いのでこう呼ばれています。
両者の違いは痛みの場所が肘の内側か外側かにあります。
テニス肘とは?
テニス肘は肘の外側に痛みを発する症状です。
手のひらを正面に向けて、親指側の肘の周辺が肘の外側にあたります。
医学的な正式名称は上腕骨内側上顆炎といわれます。
主にテニスのバックハンドのスイングの動作による負荷とされます。
バックハンドはフォアハンドと違い、動きが難しく手打ちになりやすく、ボールのインパクト時に手から肘の外側に繋がる筋肉に無理な力がかかるため、傷めやすくなります。
中年以降のテニス愛好家に多いといわれます。
手の甲を上側にして腕を前に伸ばし、中指をピンと伸ばした状態で、反対の手で中指を上から押して抵抗をかけてみてください。
この時、肘の外側周辺に痛みが走ればテニス肘でしょう。
ゴルフ肘とは?
一方ゴルフ肘は、肘の内側に痛みが生じるものをいいます。
手のひらを正面に向けたとき、小指側が内側の肘になります。
医学的な正式名称は上腕骨内側上顆炎といわれます。
小指や薬指を握りこむように力を入れたとき、肘に痛みが出るならばゴルフ肘でしょう。
ゴルフのスウィング時に力を入れ過ぎたり、体を使わずに手だけで打つような状態であると負荷がかかり、次第に痛みが出てくることがあります。
テニス肘、ゴルフ肘のどちらの場合もひどくなると、軽く動かすだけでも痛みが発し、日常生活が大変になります。
早めに治療することで、早期回復が望めます。
最近の治療例
・40代 男性
日常、週2、3回のゴルフの練習をかかさず、月に1、2回、コースに出るとのこと。
半年前から徐々に痛みが出始め、次第に軽い物を持ったり、仕事でパソコン作業も辛くなってきたとのことです。
2ヶ月前から整形外科に通うものの、一向によくならないため、インターネットで治療院を検索され、当院へ来院されました。
初回、左肘の外側は腫れて熱があり、炎症が強い状態でした。
また肩甲骨周辺や腰部、腹部にも過度の筋肉の緊張がみられました。
鍼と整体の治療により、全体のバランスを整えて、腹部、腰部、肩甲骨周りを弛め、最後に肘の調整を行います。
施術2回目、前回の治療後から痛みが徐々に軽減していき、腫れもひいて、日常生活ではそれほど気にならなくなってきたとのことでした。
ただ力を入れると痛みがあるとのこと。
続けて週1回の治療を重ね、4週間後にはゴルフの練習に復帰出来るようになりました。
ゴルフの練習後、多少痛みが出るが回復が早くなり、その後も治療を行い、練習後も痛みが出なくなりました。
今は体のメンテナンスで時々治療に通われています。
テニス肘やゴルフ肘などの肘の痛みでお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。