長芋と金時豆のポテサラ風

桜の開花も過ぎ、春半ばで暖かく外の空気も清々しい、お出かけ日和の季節となりました。
ただ今は世界中の新型コロナウイルス感染拡大により、外出も控えるムードになっていて残念です。
一日でも早い感染の収束を願うばかりです。
でも家の中に籠ってばかりでは気が滅入ってしまうので、気分転換に人混みを離れて、春の空気を感じるのもいいですね。
さて、今月のレシピはこんな時だからこそ免疫をテーマに食材を選んでみました。
免疫力の決め手は腸にあり、と近年の研究でわかってきています。
腸は食べ物を消化・吸収の役目をもつ臓器です。
口から食べ物だけ入ってくればいいのですが、細菌やウイルスも入ってきますので、これらから身を守らなければなりません
そのため腸に免疫細胞たちが集まって、外敵からの侵入を防いでいます。
その数は、なんと体中の免疫細胞の約7割。
それだけ腸を鉄壁にして守る必要があるのですね。
そしてそこで免疫獲得された免疫細胞は全身へと流れていき、様々なところでも外敵から守ってくれます。
「腸には善玉菌と悪玉菌があって、善玉菌をふやしましょう」とよく聞くと思いますが、これは善玉菌と免疫細胞が協力しあって、免疫を活性化しているからなのです。
このように腸内環境を整えることは、免疫力アップにつながります。
今回のレシピは腸に効く食材を集めた、ポテト風の長芋サラダです。
長芋に含まれているレジスタントスターチという難消化性でんぷんは、大腸まで直接とどき、腸内細菌の餌となって善玉菌を増やしてくれます。
便秘で困っているかたは特におすすめです。
このレジスタントスターチは生で食べるか、一度加熱したものを冷ますことで、効率よく取り入れることができます。
温かいままだと減ってしまうようなので、冷ますことが大事ですね。
長芋は生では千切りではシャキッと、擦るとネバっとした食感ですが、加熱するとホクホクした食感で、違った美味しさを味わえます。
長芋や山芋は古来より漢方の生薬として用いられてきました。
滋養強壮として、食欲がないときなど、胃の気を補い消化を助けます。
実際に神奈川県の黒岩知事のお父さんは、肝臓がん末期で衰弱した状態から、漢方の先生の助言をうけて、毎食ご飯代わりに蒸かした長芋を食べていたら、食欲がわき、食べれるようになり、そのうちにガンも克服されたといいます。
それだけ良い食べ物には力があるのですね。
ちなみに今回のレシピで使用した金時豆にもレジスタントスターチが沢山含まれています。
また抗酸化作用があるポリフェノールも豊富で、アンチエイジングにも効きそうです。
ポテサラの味付けというとマヨネーズが浮かびますが、マヨネーズはオメガ6系オイルの摂りすぎになるのでカット。
※油について、バランスの良い摂り方はこちらで↓
マヨネーズの代わりにヨーグルトを使うと、まろやかな酸味がきいて美味しく、かつ善玉菌を摂取できて、嬉しいことばかり。
切干大根を混ぜることで適度に水分を吸ってくれて、水切りの手間も省けるし、何より甘味とコリコリとした食感が美味です。
今はコロナで大変な時世ですが、腸を整えて免疫力をつけて、この苦難をのりきりましょう!!
材料・レシピ
材料(約4人分)
- 長芋…400g
- 金時豆(乾燥)…50g
- 切干大根…20g
- 人参…30g
- スナップエンドウ…10本
- 豆乳ヨーグルト…100g
- 塩麹…大さじ1
- レモン汁…小さじ2
- メープルシロップ…小さじ2
- 塩コショウ…適量
- 亜麻仁油…適量
作り方
- 金時豆は一晩水に浸し、柔らかくなるまで弱火で茹でる。
- 切干大根はさっと水洗いして、みじん切りにし、豆乳ヨーグルトと和えて一晩冷蔵庫に置く。
- 長いもは皮をむいて適当な大きさに切り、蒸して柔らかくなったら、熱いうちに潰す。
(皮にも栄養がつまっているので捨てないで。厚めに剥いて刻んで、醤油などで味付けして、そのまま食べましょう) - 人参は蒸して柔らかくなったら、いちょう切りにする。
- スナップエンドウは筋を取り、茹でて半分に切る。
- ②に塩麴、レモン汁、メープルシロップを混ぜあわせる。
- ③に⑥を加えて混ぜ合わせたら、金時豆、人参、スナップエンドウを加え、塩こしょうで味を整える。
- 食べる直前に亜麻仁油をかけて完成。
過去のレシピはこちらから↓
