WHO(世界保健機構)による鍼灸の適応疾患

鍼灸(はりきゅう)がどんなものに効果的なのか、ご存知ですか?

一般の方は腰の痛みや肩のこりなどの運動器疾患を思い浮かべるのがほとんどかと思います。

しかし、意外にも鍼灸の適応疾患は非常に広範囲です。

それも正式にWHO(世界保健機構)で認められています。

ちなみにWHOとは、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として1948年4月7日に設立された国連の専門機関です。

現在の加盟国は194ヶ国あり、日本も1951年5月に加盟しています

そのWHOでは、以下のような疾患に対して鍼灸は効果的であると認定されております。

神経系疾患 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患 気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
生殖、泌尿器系疾患 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊症
耳鼻咽喉科系疾患 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・扁桃炎
眼科系疾患 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

 

運動器的な疾患から内科的なものまで、幅広く適応できます。

なぜこのような多くの疾患に対応できるのでしょうか。

これは鍼灸は本来、病名で治療方針を決めるのではなく、患者さんの体の状態をみて、身体のバランスを整える事を目的として治療を行うからです。

もちろんその症状に合わせた治療も行いますが、身体全体の状態を整えることで、自然治癒力があがり、症状は自然と改善されていきます。

だから肩こりや腰痛などの運動器疾患だけでなく、胃痛や便秘などの消化器症状や自律神経症状、生理痛や不妊症などの婦人科疾患まで、広範囲に適応できるのです。

上記のような疾患でお悩みの方、いつでもご相談お受けします。

また上記の疾患に当てはまらない場合は、効果がないというわけではありません。

原因不明といった症状でも、鍼灸がとても有効だった症例は数多くございます。

どうぞ当院まで、お気軽にご連絡ください。