東洋医学と西洋医学の違い。

東洋医学とは?

東洋医学は2000年以上も昔の古代中国でおこった伝統医学をさします。

また広義でいう東洋医学は、トルコより東側の地域で発達した医学、アーユルヴェーダ、イスラム医学、チベット医学もこれに含まれます。

日本では東洋医学といえば一般的に狭義の東洋医学である中国由来の伝統医学をいいます。

この伝統医学に代表されるものが鍼灸(針灸・はりきゅう・しんきゅう)と漢方薬です。

その他、気功や推拿などもこれに含まれます。

東洋医学と西洋医学の違い

東洋医学と西洋医学は根本的な概念が大きくことなります。

日本では江戸時代まで東洋医学が主流でありましたが、蘭学が伝わった頃から西洋医学へと転換していきました。

西洋医学はミクロの医学ともいわれます。

原因を徹底的に追求し、体をパーツにわけて細分化し、病巣や原因となる事柄を投薬や手術により取り除いて治療していきます。

科学の発展に伴い、レントゲンやMRI、内視鏡などの画像診断や血液検査などを用いて、人体をより細かく、隅々まで検査して原因を突き止め、病気を診断するようになりました。

一方東洋医学はマクロの医学といわれます。

人体を一つの有機体、統一体として捉えます。

したがって病気の原因を、病巣の部分だけに求めるのではなく、体全体のバランスの崩れによるものと判断します。

また人と自然を一つの統一体として捉えることも東洋医学の特徴の一つです。

大きな統一体を宇宙全体と考えると、人間も自然も宇宙を構成する要素であり、一つ一つ影響しあいながら成り立っています。

これと同様、人の体も各々の臓器や器官がバラバラに働いているのではなく、連絡しあい、影響しあいながら生命活動をしています。

これを統一体観といいます。

わかりやすく森で例えると、西洋医学は森の中の木一本一本を見ていきますが、東洋医学は森全体の様子を眺めていく医学です。

西洋医学、東洋医学ともにそれぞれ長所があります。

西洋医学のメリットは事故による外傷や感染症、脳血管障害などの命に係わるような急性症状の処置に大変有効です。

一方東洋医学は体全体を整えることを目的としているので、主に慢性病に効果を発揮します。

特に、病院では原因不明といったような症状、自律神経失調症や不妊症、また病院では対処しないような肩こり等の不定愁訴にも対応できます。

また西洋医学では病気になってから投薬や手術で治療をしますが、東洋医学では病気になる前の、『未病』の段階で治療ができます。

そのため『予防医学』ともいわれます。

西洋医学、東洋医学、どちらが良いというものではありません。

それぞれに得意分野があり、メリット・デメリットを知った上で、状況に応じて双方の医学を利用していただくのが一番かと思います。

当院では鍼灸や整体で体全体を整えることを目的として施術いたします。

病院では原因不明といわれた症状や自律神経の失調、不妊症、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー症状、肩こり頭痛のような不定愁訴など、様々な症状にご対応いたします。

お気軽に当院までご相談ください。