電磁波とその影響について

電磁波とは?

電磁波と聞くと、体にとって良くなさそうと認識する人は多いと思われますが、ただ実際に日常生活で気にされている人は少ないでしょう。

そもそも電磁波というものをほとんどの人は感じ取れないですし、捉えどころのない、よくわからないものと思っている人が多いかと思います。

電磁波とはなんなのでしょうか?

中学の理科や高校の物理で電磁波という言葉が出てくるかと思いますが、私も記憶の彼方になっていました。

簡単にいえば電磁波とは電気が流れるところに発生する電場と磁場による波のことです。

電気の影響が及ぶ範囲を電場、電気が流れることで発生した磁気の影響が及ぶ範囲を磁場、この2つの組み合わさった波を電磁波といいます。

なので電気を使用するものには、必ず電磁波が発生しています。
(厳密にいえば交流の電気。家庭のコンセントは全て交流電源です。)

ちなみに電気は人工的のイメージがありますが、本来は自然界に存在する自然の産物です。

雷も自然界の電気の流れによって見える光ですよね。

生物の体内でも、微細な電気信号を発して、思考を巡らせたり、神経を働かせたり、筋肉を動かしたりしています。

自然界にあるものを人が大量に発生させ、エネルギー源として利用しているだけです。

だから電磁波も本来は自然界に存在するものです。

生活の身の回りの電磁波

電磁波というと携帯電話やスマホから発する電波をイメージする方も多いと思います。

電磁波は電気が流れているところに発生しますので、携帯電話などの電波だけでなく、身近な電化製品にも発生しています。

ただ周波数の違いがあり、携帯電話はマイクロ波という高い周波数、電化製品は低い周波数です。

現代ではテレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコンといった、沢山の電化製品に囲まれ、多くの恩恵を受けて生活していますので、家庭のいたるところで電磁波は発生しています。

ちなみに家電の歴史は、1890年に白熱電球、1915年に電気アイロン、その翌年1916年に扇風機が登場しています。

以外と古くから家電が使用されているのですね。

戦後、三種の神器といわれた白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が普及したのが1950年代後半。

その後も経済成長とともに、多種多様な家電製品が普及し、そのため現代では半世紀前と比べ電気の使用量が6倍も増えたといわれます。

それに伴い家の配線、コンセント、照明の数も大幅に増えました。

家の壁面や天井には電気配線が張り巡らされるようになりました。

現代の生活は電磁波に四方八方囲まれて生活しているといえます。

日本国内における電磁波

電磁波の問題は、実際にそれが生体に悪影響を及ぼすのか?ということですが、これについては賛否両論、国によっても全く異なる見解をして、その安全基準も大きく違います。

ヨーロッパ諸国のほうが規制が厳しく、とりわけスウェーデンでは電磁波過敏症に対する公的保険の適用もされ、安全とされる電磁波の基準値も厳しく設定されています。

日本はというと、スウェーデンの安全基準と比べ、電磁波の電場に関しては10倍もゆるく設定されており、電磁波への認識は低く、対策が遅れているといえます。

ところで、海外によく行かれるかたは気づくと思いますが、国によってコンセントの形状が様々ですよね。

日本では一般的にコンセントの穴は2つしかありませんが、海外では3つ穴のところが多いです。

海外の3つ穴のうちのひとつがアースになっています。

日本は一部の家電を除いて、アースをとることが義務化されていません。

これは日本の電圧が100vと低電圧であるためです。

海外では電圧が高いため、アースをとることを義務としているところが多いです。

電磁波の電場の影響はアースをとることで地面へと流れていくのですが、日本ではアースがされないため、より電磁波の影響を強く受けているといえます。

またここで各国の電気の消費量を比較すると、アメリカ、中国がずば抜けて多く、その次にインド、日本となっています。

アメリカ、中国は国土が広いですが、こんなに狭い日本が世界4位に位置しています。

狭いところでより多く電気を使用しているということは、私達はより身近に電気を使用しているところに居て、電磁波に囲まれて生活しているといえます。

日本は電磁波にあふれた国といえるかもしれません。

電磁波は体に悪影響をあたえるのか?

先に述べたように、電磁波がどれだけ健康に与える影響があるのか、その研究論文や国の対応は様々で賛否両論となっているのが現状です。

日本では、通常の生活において電磁波と健康との因果関係は見受けられないとしていますが、スウェーデンのように厳しく規制し、電磁波が健康を害するおそれがあるとしている国もあることも事実です。

昨今、自律神経に関する症状やアレルギー疾患、ガンや心筋梗塞、糖尿病といった生活習慣病、その他原因不明な病が増加傾向にあります。

大人だけでなく、思春期の子供でも、肩こり、頭痛、お腹の調子が悪い、朝起きられない、疲れやすいといった自律神経の乱れによる症状に悩む人が増えています。

これら病気の要因は様々あると思いますが、そのひとつに電磁波の影響があると私は思います。

冒頭でも述べましたが、人間の体内では微細な電気信号をやり取りしながら、脳や神経、筋肉を働かせて生命活動を維持しています。

そのため外部から電気的な影響を受け続けるということは、生体にストレスがかかり、誤作動を及ぼす可能性も十分考えられます。

電磁波を直接感じる人は少ないですが、電磁波過敏症という言葉もあるように、体が反応してしまう人がいることも事実です。

体は自身で意識できないところでも、敏感に感じ取っているのです。

ここ半世紀で6倍にも増えた使用電気、そして携帯やスマホ、パソコンの普及、子供のころから身近に電磁波が存在しています。

昨今ではVDT症候群という言葉も生まれ、パソコン等でディスプレイを長時間見続ける作業をする人に、目や身体、心のトラブルで悩む方が増えています。

これはディスプレイからの光の影響や同じ姿勢による作業の負担もありますが、それと同時に近距離で電磁波を浴び続けている影響もあると思われます。

電磁波のストレスを受け続けることで交感神経が過敏になり、ついには自律神経症状の発症にまでいたるのでしょう。

このように電磁波は感覚として感じ取れないものであっても、毎日長い時間受け続けることによる身体への影響の度合いは大きいと推測いたします。

ハウスダストにも悪影響を

もうひとつ、ハウスダストの問題です。

テレビやパソコンのモニター、冷蔵庫など、沢山のホコリが付着してるのを目にしませんか?

これは電気を帯びることでホコリを引き寄せているからです。

頭を下敷きでこすると、静電気で髪の毛がびよーんって立ってくっつくのと同じ原理です。

特にパソコンや電気カーペットなどは長時間に渡って直接触れ続けるので、その間体は帯電し、空気中のホコリやカビ、細菌といったハウスダストを引き寄せつづけることになります。

特に喘息や皮膚の症状、アレルギー疾患にとって、ハウスダストは出来るだけ避けたいものです。

体が帯電することで、ハウスダストの影響がより強くなってしまうのです。

電磁波の影響を回避するためには?

電磁波に対して、直接目で見えたり感じ取れれば対策しようと思うけど、感じないからどうしようもないと思っていませんか?

電気を使わず生活できるのが一番ですが、今の時代電化製品を使わないわけにはいきませんよね。

目に見えない電磁波ですが、その対策は意外と簡単に、今すぐ出来ます。

電気の影響を逃がしてしまうことです。

まずアースをとることで、電場の影響をカットできます。

アースとは地面に電気的な影響を逃すことです。

冷蔵庫や洗濯機、電子レンジといった家電にはアース線が付属されていますので、アースがとってあるか確認し、なければアースしましょう。

次に距離をとることです。

家電から離れれば離れるほど、電磁波の影響が少なくなります。

携帯電話については、イヤホンマイクを使って距離をとることで軽減できます。

また寝るときは、電磁波のストレスを受けない環境であることが大切です。

睡眠は心身にとって貴重な回復時間となりますので、質の良い睡眠となるよう電磁波の影響を極力おさえることがベストです。

そのため、家電やスマホは体から離して寝ましょう。

そして気をつけたいのは壁面や2階。

壁面や2階の床には電気配線が巡っていますので、壁から離れて、そして2階より1階で寝ることをおすすめします。

また使用していない電化製品は電源コードを抜きましょう。

意外にも、スイッチが入っていなくてもコンセントがささった状態であれば、電場は発生しています。

ベッドに灯りが付属していて、コンセント口もあって、枕元でスマホで充電している…なんてことであれば、寝てる間中、電磁波のストレスにさらされ続けています。

そんな場合は必ずベッドにつながるコンセントを抜いて、スマホは遠いところへ置いておくことをおすすめします。

これだけで眠りの質も変わってくることを感じるはずです。

あと、問題は距離をとれない電化製品をどうするか?です。

直接触れる電化製品、電気カーペットや電気毛布、パソコン等には要注意です。

電気カーペットは直接アースをとることができません。

なので電気カーペットや電気毛布はできるだけ使用を控え、もし使用するならば、はじめに温めるだけにして後は電源コードを抜き、その他の暖房器具を使用することをおすすめします。

どうしても使用したい場合は電磁波カットの電気カーペットを選びましょう

パソコンに関しては、アースコンセントがついているものはアースを、ないものは簡単にアースをとれるプラグインアースという機械もありますので、それを利用するとよいでしょう。

ちなみにプラグインアースを使えば、電気カーペットもカーペットの上にアース用のシーツを引くことで電磁波の影響を抑えることもできます。

以上、簡単に電磁波について述べました。

電磁波について過剰に恐れすぎて生活がままならなくなっては本末転倒ですが、正しく理解して、避けられるものは対策をとっておくことが大切だと思います。

電磁波については、いくつか書籍も出ていますので、それを参考にするのもよいでしょう。

ホノカ社から出版されている『アース革命』という書籍はわかりやすくておすすめです。

また実際に住まいの中でどれだけ電磁波が出ているか知りたい方は、全国に電磁波測定士という資格をもった方もいますので相談するとよいでしょう。

電磁波がどこから、どれだけでているか測定してもらうことで、しっかりと対策することができます。

当院でも電磁波測定士の方にお願いし、施術室は電磁波の影響を極力おさえた作りになっています。

(詳しくはこちらをご覧ください。⇒ 当院の施術室の特長

非常に居心地のよい、ベッドに横になっているとすごくリラックスしてすぐ眠くなってしまうくらいです。

鍼灸や整体といった治療を受ける際、その場の環境も大切です。

大自然の静かな空間にいると副交感神経が働きリラックスできるように、住まいの環境が良いほうが自律神経が整います。

当院では皆様にできるだけリラックスしていただけるよう、環境づくりにもこだわりました。

お体のことでお悩みの方は、どうぞお気軽に『掛川・菊川のはり灸・整体 自然堂治療院』までご相談ご連絡ください。