知らずに摂っている「食品添加物」は1年で4kgも!?

大変便利な世の中になりました。
24時間オープンなコンビニ、スーパー、飲食店。
お腹が空いたら、これらのお店に行って買い物なり注文なりすれば直ぐに食事を摂ることができます。
今では家で包丁やまな板といった調理道具をしばらく使っていないなんていう方も多いのではないでしょうか。
コンビニでは様々なお弁当やおにぎり、パン等が並び、スーパーではお惣菜コーナーが賑わっており、「今日は面倒だから、夕食はこのお惣菜でいいか」なんてことを思う方も多いでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
あなたの手にしたその食べ物、どんな材料で出来ているか気にしていますか?
実はその手にした食品には、見た目や味にはわからないものが含まれています。
それは食品添加物です。
スーパーやコンビニのお弁当・お惣菜・加工食品のほとんどのものにこれが含まれています。
食品添加物は、品質の低下を防いだり、見た目や香りを向上させたり、栄養価を高めたりする役目があり、製造上に必要不可欠なものもあります。
保存料や酸化防止剤、防かび剤、甘味料、香料、漂白剤などがそうです。
例えば梅おにぎり。
家庭で作れば、お米、塩、梅干、のり。
これだけで作れますよね。
しかしコンビニの梅おにぎりの原材料を見てみると、
原材料:塩飯、調味梅干、のり
添加物:ソルビット、酸味料、調味料(アミノ酸等)、V.B1、甘味料(ステビア)
とこれだけの材料が使われているのがわかります。
安価で美味しいものを大量に提供するためには、保存性を高めたり、味を整えるための添加物が欠かせなくなっています。
コンビニやスーパーにある加工食品のなかで、添加物がはいっていないものは1割も満たないのではないでしょうか。
1年間の1人あたりの添加物摂取量は4kgにもなるといわれています。
現在、添加物の安全性は賛否両論です。
安全であるという根拠は、動物実験により、動物では全く害がないという量を測定し、その100倍くらいの安全率を見込んでいるからということです。
ただ、何種類もの添加物を一緒に摂取した場合、体にどんな影響があるかはまだわかっていません。
また添加物により本物の味が分からなくなってしまうという弊害もあります。
子供のころから、アミノ酸などの化学調味料により味を調整されたものを多く食べていると、味覚が狂います。
日本人は本来の素材のもつ旨味を感じることのできる食文化を持っています。
化学調味料により素朴な旨味を感じられなくなってしまいます。
そしてその味を覚えるてしまうと「まだもっと食べたい」といった後を引くような衝動にもかられ、食べ過ぎを引き起こします。
添加物は極力控えた方が良いに越したことはありません。
現代では、アトピーや花粉症といったアレルギー疾患、糖尿病や脳血管障害、癌といった生活習慣病、頭痛や肩こり、不眠といった自律神経失調症、生理痛や更年期障害といった婦人科疾患、なかなか赤ちゃんに恵まれない不妊症など、多くの疾患や原因不明な症状に悩まされている方が年々増えています。
その背景には、戦後から欧米の食文化が日本に浸透していったことや、家庭ではより簡単で便利、手間のかからない食品がもたらされ、年々添加物の使用も増加していき、食生活が乱れてきたことにも大きく関係していると推測できます。
また私の経験からも、添加物をなるべく減らし、規則正しい食生活に変えることで、何年も悩んでいた体の不調から解放された方も多く見てきています。
添加物のお陰で、家庭で料理する手間や時間を省くことができました。
しかしその一方で、手間暇かけて料理を作ることの大切さを見失っていることも否めません。
食材に感謝し、手間をかけて料理する大切さを将来ある子供たちに伝えることも大人の役目だと思います。
どうぞ調味料は多少高くても、昔ながらの製法で作っているものを選んでください。
そして加工食品はなるべく控えめにして、生鮮食品と調味料を用いて料理をしてみてください。
昔ながらの製法で作られた、添加物が入っていない調味料を使った方が、本当の素材の持つ味を生かした、美味しい料理を作ることが出来ます。
普段何気なく食べている物に、今一度意識を向けてみてください。
一人一人が安全なものを意識して買うことで、もっと健康な世の中になってくれることを願っています。