「最近顔のシワが…」それって糖質摂りすぎかも…

しわ、ほうれい線

「ほうれい線が目立ってきた…」

「顔のシワが気になる…」

といったお悩みありませんか?

特に女性にとって顔の老化は気になるところ。

もちろん顔の肌の状態は年齢によっても違うし、日頃の手入れの状態によっても異なります。

「近頃ほうれい線が目立つようになってきた」とか、「同年代の人と比べてシワが多いような気がする」といった人は食生活の問題もあるかもしれません。

そのシワ、もしかしたら糖化が原因かも!?

シワやほうれい線の原因は老化物質「AGE」にあり

糖化やAGE(またはAGEs)といった言葉を聞いたことがありますか?

AGEとは「Advanced Glycation End Products」の略で、日本語では「終末糖化産物」です。

「糖化のなれのはてに出来た産物」ですから、なんだかイヤなイメージが湧きますね。

そのとおり、「AGE」は老化の原因となる、強い毒性をもった物質なのです。

体内のタンパク質が糖と結びつくことを糖化といい、それによってできた物が「AGE」です

このAGE、厄介なことに一度生まれたら元通りのタンパク質に戻ることはありません。

タンパク質は私達の皮膚や筋肉、血液、血管、内臓といったあらゆるものを構成するのに必要な成分です。

AGEに変化したものは本来のタンパク質としての機能は失われ、肌であれば張りがなくなり、シワやほうれい線が目立つようになってしまいます。

そしてこれは肌だけの問題ではありません。

血管ならば動脈硬化となって心筋梗塞や脳梗塞、脳ならば認知症、骨ならば骨粗しょう症、その他にも肝疾患や腎疾患、目の疾患、癌といった、あらゆる病気に関わってくるのです。

このAGEは歳を重ねることで自然と少しづつ増えていくものです。

しかし、生活習慣によって大幅に増やしてしまうこともあるのです。

AGEを増やしてしまう生活とは?

①糖質の摂りすぎ

血液中に糖分が余分にあり過ぎると、糖化が進み、AGEが増加します。

パンやパスタ、ラーメンが大好き、甘いスイーツがやめられない、甘いジュースやスポーツドリンクがかかせない、といった人は要注意。

長時間の高血糖状態にある程、AGE増加のリスクが高まります。

先に述べたように、糖化の途中過程であれば元に戻ることでできますが、AGEまで変化してしまうと元通りになることができません。

日頃から糖質の多いものを摂り過ぎていたり、間食としてお菓子や飴、ジュースを習慣化している人は、多量のAGEが体内に蓄積されている可能性が高まります。

②AGEが多い料理ばかりの食事

AGEは体内で糖化によって作られるだけでなく、食べ物自体にも含まれています。

食べ物に含まれるAGEのうち、10%が体内に入り、7%が蓄積されるといわれています。

唐揚げ、豚カツ、フライドポテト、ステーキ、焼肉、チキンの照り焼き、ホットケーキ、クッキー、ドーナッツ…

このような食べ物が好きな人は注意が必要です。

残念ながら私達が美味しいと感じるものは、AGEが高いものが多いのです。

カリッときつね色に揚げる、美味しそうな焦げ目をつける、こんがりといい香りがするまで焼く等、こんな調理には大量のAGEが生成されています。

AGEはアミノ酸やタンパク質が加熱によって糖と化合することで生成されます。

美味しそうな焦げ目やきつね色の揚げ物の茶褐色の正体はAGEなのです。

AGEがどれだけ含まれているかは調理方法で大きく異なります。

一番多いのは揚げ物です。

高温調理になるほどAGEが多く生成されます。

調理方法で比較すると、

揚げる⇒焼く・炒める⇒電子レンジ⇒茹でる・煮る⇒蒸す

の順に少なくなっていきます。

油を使用した料理の方が高温になりやすく、AGEが増える傾向にあります。

鶏肉の場合、茹でた場合と比較して、焼いた場合は約5倍、唐揚げならば10倍にAGEが増加します。

電子レンジは温める過程において、マイクロ波で分子を振動させて高温にしますので、茹でる調理よりもAGEが高くなりますので、料理の温めなおしには注意が必要です。

また食材で比較すると、動物性食品、特に脂身が多いほうが調理によってAGEが生成されやすくなります。

③運動不足

AGEは体内に糖分が過剰に余っていると、糖化が進み、増えていきます。

そのため運動不足の人はエネルギーが消費されないため、より糖分が余りがちとなります。

日頃デスクワーク等であまり体を動かさない、その上炭水化物や甘いものを好んだ食事をしている人はAGEが溜まっている可能性が高いので要注意です。

AGEを溜めないようにするには

①血糖値が上がりにくい食生活を

AGEは血糖値が高いほど生成されていきますので、血糖値を上げないような食生活が大切です。

炭水化物や甘いものの摂り過ぎにならないよう心がけましょう。

麺類やパンといった炭水化物ばかりの食事をしたり、お菓子やジュースの習慣化はやめましょう。

主食となるお米に関しては普通盛りで食べる分には問題ありませんが、何杯もおかわりしたり、麺類などの他の炭水化物と合わせて食べることは控えたほうがいいでしょう。

また、間食をすると長い間血糖値が高い状態になるので注意しましょう。

お腹も空腹時間をもうけて、休めてあげることが大切です。

「習慣的に毎日おやつが当たり前」

「寝る前に何か食べたくなってしまう」

といった人はご注意を。

そしてゆっくり、よく噛むことを意識しましょう。

早食いも血糖値の上昇を助長します。

早食い傾向にある方は、まず一口目を意識してよく噛んでください。

一口目は野菜を選び、50回は噛みましょう。

その後は30回を目安に、ゆっくりと食べましょう。

それだけでも食後の血糖値の上昇が抑えられ、満腹感も得やすくなります。

またビタミンDを摂取することで血糖値の上昇を抑えることができます。

ビタミンDにより、骨からオステオカルシンというホルモンが分泌され、これが膵臓の機能をUPさせて血糖値を下げてくれます。

ビタミンDは一般的な穀物や野菜、肉類、乳製品にはほとんど含まれていません。

含まれている食材は、キノコ類、魚、鶏卵です。

なかでもキノコ類の乾燥きくらげに豊富に含まれていますのでおすすめです。

またビタミンDは適度に日光浴をすることでも体内で生成されます。

②AGEの高い料理は控えて

先にも述べたように、調理方法によってAGEの量が変化します。

揚げ物が一番多く、その次に焼き物や炒め物です。

唐揚げや焼き肉、ハンバーグ、フライドポテトといった高AGEの食事ばかりに偏るのは控えましょう。

特にファーストフードやコンビニ弁当、レトルトといった食事が多い人は、大量のAGEを摂取している可能性が高いので注意が必要です。

茹でる、蒸す、あるいは生のまま、といった調理法がおすすめです。

またお肉を焼いた場合でも、はじめにお酢やレモン汁をからめてから調理することで、AGEをぐっと減らすこともできます。

調理法を工夫して、AGEの摂取を減らしていきましょう。

尚、食べ物ではありませんが、タバコは高AGEです。

喫煙する人、また副流煙を吸うことでもAGEを摂取してしまうのでご注意ください。

③カラダを動かしましょう。

筋肉を動かすためにはエネルギーが必要です。

そのエネルギー源となるのが血液中のブドウ糖です。

筋肉を使用することで大量のブドウ糖を消費するため血糖値を下げることができます。

血糖値の低下によって、AGEの生成を抑えることができます。

AGEは一度できてしまうと元にもどることはなく、体外に排出するしかありません。

溜まったAGEは腎臓の働きによって排出されます。

日頃の不摂生により、腎臓の機能も低下してくるとより体内に蓄積されてしまいます。

また年齢が上がるにつれて代謝も落ち、溜まりやすくなります。

日頃からAGEを溜めない生活を心がけることが大切です。

ただ、生活する上で全てを排除することは難しいことですし、老化におびえてAGEを気にしすぎては心がさみしくなってしまいます。

「昨日は揚げ物だったから、今日は蒸し料理にしよう」とか、

「飲み会で沢山食べちゃったから、しばらくヘルシーな料理を心がけよう」とか、

メリハリをつけるといいですね。

以上に気をつけて、カラダの焦げ付きを防止していきましょう。

なお当院では、はり灸や整体によって内臓機能を高めることで、アンチエイジングや高血糖、糖尿病といった病気にも対応いたします。

カラダの悩みについて、掛川市・菊川市周辺にお住まいの方は「自然堂治療院」までお気軽にご相談ください。