痩せてる若い女性が増えている??摂取カロリーは終戦直後以下・・・

ダイエット

痩せすぎの女性が増えている現状

メタボや肥満という言葉が飛び交う現代社会。

肥満は健康を害し、生活習慣病に繋がるとされ、国からも注意喚起されていますが、

それとは逆に痩せすぎの女性が増えていることをご存じですか?

巷の若い女性から、

「ダイエット中で…」

「本気で痩せたい…」

なんていう言葉をよく耳にし、スリムであることに憧れの対象とされています。

そんなに太っているように見えない女性でも「自分は太っている」と思っている方は多いのではないでしょうか。

では実際肥満の方はどれくらいいるのでしょう?

日本人の女性の肥満率は約2割といわれています。

ただ20代、30代に限っては1割を切ります。

その逆に痩せている20代女性は2割程で、8人に1人が痩せすぎであるといわれます。

そして今、その年代の摂取カロリーが少なすぎると警鐘が鳴らされています。

戦後直後よりも少ない摂取カロリー

平成27年の厚生労働省の国民健康・栄養調査から平均摂取カロリーは、

20代女性で1706キロカロリー、

30代女性で1652キロカロリー。

そして食料難であった戦後間もない頃の平均摂取カロリーは1696キロカロリー。

なんと今の20~30代女性の摂取カロリーはその頃と同等かそれ以下という値を示しています。

20~30代の働く女性に必要な摂取カロリーは、2000kcal程といわれていますので、多くの方がカロリー不足という現状です。

ファッション誌の細くスリムな女性モデルに憧れ、痩せることを良しとする風潮。

医学的な数値による肥満の割合が1割なのに対し、自分が太っていると思い込んでいる女性が多く、痩せなくてはという脅迫観念にとらわれ、無理なダイエットを行う女性も多くいます。

また20~30代の女性は仕事で忙しく、食事がおろそかになっていることも、痩せている女性が増えている要因のひとつでしょう。

またデスクワーク中心の職につく女性が多く、活動量が少ないことにより摂取カロリーの低下に繋がっていると思われます。

痩せすぎることの弊害

なんとなく痩せると健康になるように思いますが、これは大きな間違いです。

肥満の方が痩せることで健康体へとなっていきますが、必要以上に痩せると体へ悪影響を及ぼします。

痩せすぎることで健康への弊害はどんなことがあるのでしょうか?

まず筋力が落ち、冷えて疲れやすくなります。

そして精神的にもイライラして不安定な状態が続きます。

また肌荒れ、髪のパサつき、爪の割れ、ひどい場合は抜け毛、薄毛となります。

ホルモンバランスもくずれ、活動量が減って代謝が落ち、食欲が低下するという負のスパイラルへと陥ることもあります。

生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)、生理停止、不妊症にも繋がります。

若いうちから更年期障害のような症状を呈し、卵巣ホルモンの機能が著しく低下し重症化すると、回復が困難となるともいわれています。

女性の18歳~38歳は性機能が成熟していく、前期性成熟期といわれています。

そのために若いころから、規則正しい食生活を送ることが大切となっていきます。

当院へ来院される女性へどんな食事をされているかお聞きすると、

朝食は

「ヨーグルトとバナナ」

「パンと野菜ジュース」

「シリアルとサラダ」

昼は、

「コンビニのおにぎりにインスタントスープ」

なんて回答をよくお聞きします。

また逆にケーキやチョコレート、クッキー、ポテチなどの甘いものやスナック菓子の食べ過ぎにより、カロリーだけは十分に摂取しているにも関わらず、タンパク質やビタミン、ミネラル等の栄養が足りない、栄養失調状態な方も多くみられます。

本当に痩せているかチェックしてみましょう

自分の体型がいったいどれくらいなのか、その目安を知ることができるのがBMIです。

BMIはWHO(世界保健機構)が1997年に発表した肥満判定基準です。

この指数はBMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}で計算され、

18.5未満が痩せ、

18.5以上25未満が普通、

25以上が肥満とされています。

例えば、身長160cm、体重52kgの場合、

BMI=52÷(1.60×1.60)=20.31で標準となります。

この数値が18.5未満の方は体重を増やすように意識しましょう。

「スリムで美しい体」=「体重が少ない」ではありません。

見た目にスリムで美しい体を目指すならば、しっかり食べて体を動かして筋肉をつけましょう。

筋肉量を増やすことにより、見た目はスリムなのに健康的な標準体重を維持できます。

なぜなら、同じ重さの筋肉と脂肪を比べると、筋肉は体積が小さく、脂肪は体積が大きいからです。

同じ身長と体重の人を比べると、筋肉が多い人の方が痩せて見えるのです。

体重が標準的なのに「太っている」と思う人が多いのは、脂肪がついていることが気になっているのではないでしょうか。

スリムな体型になりたいのならば「体重を無理に減らす」のではなく「脂肪を減らして筋肉を増やす」ことに意識を変えていきましょう。

BMIは標準値だけれども、体脂肪、内臓脂肪が多い、隠れ肥満にも注意が必要です。

健康的な体型を維持するためには、もちろん規則正しい食事が大切です。

食事の代わりにお菓子やパンのみといったアンバランスな食生活で、痩せてはいないけど栄養不足の人が増えています。

食事の支度が大変だという人は、まず具だくさんのスープを作りましょう。

これを多めに作っておけば手間が省けます。

様々な旬の野菜と海藻、そして豆や魚介類、お肉などのタンパク源を一緒に煮こめば、栄養も美味しさも抜群なスープができます。

それにご飯とおかずが1,2品あれば十分です。

ちなみに体を作るタンパク源である主菜は、毎食自分の手のひら(指を除いて)分を目安にするといいでしょう。

朝は忙しくて支度する時間がないという方は、ご飯と作り置きしておいた具だくさんのスープ、主菜に納豆、プラス海苔とゴマくらいでも充分です。

ゴマやヘンプシード、クルミなどもたんぱく質やミネラル等が豊富ですので、ご飯やサラダにかけたりとお手軽に栄養補給できます。

また食欲がないという人は、まずは体に害となるものを避け、良質な食材で消化によいものを取り入れるようにしてみてください。

次第に食欲が戻ってくるはずです。

食事について、詳しくはこちらの記事をご参考ください↓

健康的な体を維持するために、どうぞ毎日の食事を見直してみてください。

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