体をつくる栄養素たち。

栄養野菜

消化・吸収・代謝とは?

私たち人間が生命活動をするうえで必要不可欠な物である食。

食べ物からさまざまな栄養をいただき、自身の体の血や肉をつくりあげています。

ただ、食べ物から摂取した栄養素がそのままの状態で使われるわけではありません。

特にエネルギーや体をつくるもとになる炭水化物、脂質、たんぱく質は分子が大きいので、血管を通れるくらい小さくするために、消化器官で消化酵素により分解されます。

これが消化という作業です。

そして消化された栄養素が体内にとり込まれることを吸収といいます。

吸収は主に小腸で行われ、8割もの栄養素や水が小腸から吸収されます。

小腸にある絨毛という突起から栄養素が吸収され、全身に運ばれ、生命活動のためのエネルギーや体をつくるもとになります。

このプロセスが代謝です。

栄養素の種類

口からとりこまれた食べ物を消化・吸収し、それを必要な成分に変える代謝。

これら一連の生命活動を栄養といいます。

この生命活動のために、食べ物から摂取される栄養成分が栄養素です。

食事により、その栄養素が体内で栄養となっていくのです。

過食が続くと過栄養となり、メタボリック、肥満に繋がります。

これが生活習慣病などの多くの原因となります。

逆に、栄養素が摂取不足になると、栄養不良の状態となります。

栄養不足は成長に悪影響を及ぼし、抵抗力も低下し、病気になりやすくなります。

極度の栄養不足が続くと生命の危険にも及びます。

そのためには、過不足の無い、バランスのとれた食生活が大切となってきます。

栄養素の主な働きは、

・エネルギーになる

・体をつくる

・体の調子を整える

この3つです。

活動したり、呼吸したり、体温を維持したり、必要なエネルギーの源となります。

また体内では絶えず新しい細胞がつくられ、成長、死滅を繰り返し、栄養素を基に体をつくっていきます。

そして、正常に内臓が機能するよう整えたり、代謝をスムーズにするためにも栄養素が不可欠です。

エネルギーになる栄養素は炭水化物である糖質と脂質、たんぱく質でこれを3大栄養素といいます。

この3大栄養素にビタミン、ミネラルを加えたものを5大栄養素といい、生命活動に必要な基本の栄養素です。

またこの他に5大栄養素をサポートし、抗酸化作用や代謝促進の働きをする生理機能成分や体重の6~7割を占める水も大切な栄養素です。

  • たんぱく質…体をつくるためには欠かせない栄養素。
  • 炭水化物…体や脳のエネルギー源となる栄養素。
  • 脂質…効率のよいエネルギー源。細胞膜の材料。
  • ビタミン…体の機能調節、維持に働く栄養素。
  • ミネラル…骨や歯をつくり、生理作用を調節する栄養素。

これらの栄養素をバランスよく摂取する事が大切です。

昨今ではサプリメントが市販されていますが、食材には多数の栄養素がバランスよく含まれているので、基本は食事から補うことが大切です。

もっともバランスのとれる食事は和食の「一汁三菜」です。

主食であるご飯はエネルギー源となる炭水化物。

主菜となる魚介類、卵、肉、大豆製品からたんぱく質や脂質。

汁物、副菜からビタミン、ミネラル、食物繊維。

様々な旬の食材を取り入れた和食は理想的な食材です。

未来の健康は今食べているものに左右されます。

これまで多く患者さまを診させていただきましたが、整体や鍼灸(はりきゅう)の施術による回復が早い方は、日頃から食事に気をつけていらっしゃる方が多いです。

バランスよく栄養素を取り入れて、日々健康に過ごしましょう。

お食事についてのご相談も当院へお気軽にご相談ください。