「We are what we eat」私たちは食べたものからできている。

「We are what we eat」

アメリカのことわざにこんな言葉があります。

意味は「私たちは食べたものからできている」です。

人は食べ物から栄養を取り入れることで、日々生活することができています。

人の体は60兆個もの細胞からできているといわれていますが、その細胞は一生同じままではなく、日々新陳代謝を繰り返し、生まれ変わっています。

一説によると人の細胞は数年で全て入れ替わっているといわれています。

今ある自分の体は数日~数か月前に食べた物から出来ているってことになりますね。

口から入った食べ物は歯で噛み砕かれ、食堂を通って胃で消化され、そして十二指腸を通過し小腸で栄養が吸収されます。

その栄養が血管を通って、血や骨や肉のもとになるのです。

また体にとって要らないものや有害なものは体の外へ排出するように、便と一緒に出たり、肝臓で解毒されたり、腎臓でろ過されおしっことして排出されたり、汗と一緒に出たりします。

ですから、なるべく食べ物は体の負担になるものはさけて、良質なものを取り入れることが大切となってきます。

今、日本では生活習慣病である、糖尿病、脳血管疾患、心臓疾患、癌などになる人の割合は2人に1人とまでいわれています。

そして原因不明な頭痛やめまい、肩こり、動悸、不眠、倦怠感などの不定愁訴で悩む方や、それらの不定愁訴に対して自律神経失調症と診断される方も年々増え続け、また不妊症で不妊治療をうける夫婦は6組に1組と増加傾向にあるといわれます。

これらの背景には、一つの要因として食生活の変化が大いにかかわっていることでしょう。

戦後から大きく経済成長をとげた日本は、その食生活も大きく変わり、食の欧米化が進みました。

今ではハンバーグやカレー、パスタ、ステーキ、ハンバーガーなど、肉食中心で高脂肪、高カロリーで味が濃い洋食を好んで食べる人が多くなっています。

当院ではご来院される方に食の大切さをお話しすることがよくありますが、今の体の不調と食生活が関係していることに気がついていない方が多いと感じています。

コンビニ弁当やスーパーのお惣菜、冷凍食品ですませている、ランチなど外食する機会が多い、毎日必ずケーキやチョコレートなどの甘いスイーツを口にしている、食材はとにかく安いものを選ぶ、添加物など気にしていない等々、これらは今の日本の食生活では当たり前で、その間違いに気づいていない方が多いのです。

ぜひとも今の不調の原因は食生活も関係しているということを認識していただきたいと願います。

ちなみに我が家ではこのような食事をしています。

ご参考にしていただけたらと思います。

  • 和食中心で素材のうま味をいかした薄目の味付け。
  • 添加物の入った加工食品はなるべく避け、良質な昔ながらの製法で作った調味料を使う。
  • 自然農や有機野菜などの無農薬野菜を好んで使う。
  • お肉よりも魚貝類、小魚を主にいただく。
  • 甘いものはほどほどに、白砂糖はなるべく避ける。
  • 乳製品や小麦製品は楽しむ程度に。
  • 野菜や海藻類、豆、ゴマなど様々な食材をバランスよく摂取する。

 

また食べる際には1口30~50回を目安に、よく噛んで食べています。

そして寝る間際の食事や間食はなるべくしないように心掛けています。

このような食事は私の職業である鍼灸(はりきゅう)や整体をはじめたころから意識するようになり、もう10年近く経ちます。

そのお陰で、風邪もめったにひかなくなり、花粉症も大幅に軽減し、以前と比べ体調が良くなったことを実感しています。

現代の日本人の多くの方は毎日欠かさず、朝・昼・晩と3食とります。

1年に換算すると、1000食以上にもなります。

その他、おやつとして間食される方も多いでしょう。

これだけ多くの食事を摂っているということは、それだけ食事の質が体の質に影響してくるのは明白です。

健康な体を作るには、毎日の積み重ねである毎食の食事の質が大切となってきます。

ぜひとも、今一度毎日の食事に目を向けてみましょう。

当院では食事の大切さを知っていただくため、毎月1回、料理を楽しみながら食養生を学ぶ教室を開いています。

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お料理サークル「12kitchens」

ご興味ある方はどうぞ当院までご連絡下さい。

またご相談やご質問はいつでもお受けしておりますので、お気軽にご連絡ください。