コロナウイルスから身を守るためには①

ウイルスから身を守るためには。

新型コロナウイルスに罹患された方々、そしてウイルスの影響を受け大変な思いをされている方々に心よりお見舞い申し上げます。

また、感染拡大防止のために、危険にさらされながら人々の命を支えてくださる医療従事者の方々、感染対策に関わる職務の方々に深く感謝申し上げます。

一日も早いご回復と、感染の収束をお祈りいたします。

ここ日本においても、感染の拡大が広がり、非常事態宣言が発令され、日常はこれまでにない生活を余儀なくされています。

ほんの数か月前まで当たり前のように出来ていた、友人と食事をしたり会話をしたり、スポーツを観て楽しんだりといったことが出来なくなり、日常が非日常となってはじめてその有難さを痛感する日々です。

今この状況を乗り切るためには、兎にも角にも、感染しないよう、人に感染させないよう、そして万が一感染してしまったときは重症化しないよう備えておかなければなりません。

まずこのウイルス感染の特徴を理解し、対策する必要があります。

新型コロナウイルスの感染は次の2つの経路といわれています。

  • 飛沫感染
  • 接触感染

また一部の密閉空間ではエアロゾル(マイクロ飛沫が空気中に漂う)ことによる感染の可能性も指摘されています。

飛沫感染は咳やくしゃみ、会話等で唾液のしぶきが目や鼻や口の粘膜に入ることによる感染です。

接触感染はウイルスが付着したものを手で触れ、その手で目や鼻や口の粘膜に触れることによる感染です。

エアロゾルによる感染は、咳やくしゃみからでた飛沫は通常床に落下しますが、非常に小さい粒子は空気中に漂い、それを吸い込むことによる感染で、密閉空間において起こるといわれます。

これらの感染経路を遮断することが大事となります。

基本的には密集、密接、密閉を避けること心がけて生活すれば、感染のリスクをなくすことができます。

ただ生活する上で人と関わることを全て避けることはできませんし、人と会わなくても、物を介して感染する可能性もあります。

ひとつひとつ感染経路に対するの対策を確認することが大事です。

予防法はテレビ等のメディアでも感染対策を報じられていることですが、今一度、感染経路を認識して、それに対する予防をしていきましょう。

①飛沫感染について、その対策

飛沫感染は唾が直接口や鼻や目などの粘膜から入る感染なので、飛沫がかからないよう距離をとることが重要です。

最近ではソーシャルディスタンス、社会的距離を2mとるよう推奨されています。

また飛沫を飛ばさないということに対してはマスク着用が有効です。

人と会わない場合でも、自身の飛沫が物に付着して、それを介して接触感染をおこす可能性もありますので、公共の場所ではマスクを着用するように心がけましょう。

②接触感染について。

一般的な風邪も接触感染をたどるものが最も多いといわれています。

そのため、この感染経路の対策が一番重要かと思われます。

接触感染はウイルスが付着している手で目や口などの粘膜を触れる、ウイルスが付着した食べ物を口に入れることでおこります。

その感染ルートの例をあげると、

①感染者がくしゃみをするとき手で口をおさえる
     ↓
②その手でドアノブやつり革、ボタン、手すり等に触れる
     ↓
③それを他の人が手で触れる
     ↓
④その手で目や鼻、口の粘膜、傷口に触れ、体内に侵入し感染

といった経路をとります。

まず感染を人を広げないために①の段階で、くしゃみや咳をするときは必ずマスクやハンカチでおさえることが大切です。

もしも自身が無症状でウイルスに感染していたらと考え、手に飛沫をつけないようにしましょう。

また咄嗟の時には衣服の袖で口を押えようにしましょう。

また②のところでは、消毒することで経路を絶つことができます。

今、消毒液が品薄になっています。

消毒液がない場合は、石鹸(界面活性剤)で代用できます。(※現段階では実証されていませんが、SARSでは有効性が確認されており、SARSに似た構造をもつコロナウイルスにも効果的といわれています。)

1ℓのぬるま湯に、台所用合成洗剤を5~10CC(小さじ1~2杯)入れるだけでOKです。

ドアノブやスイッチ、車のハンドル、パソコン、スマホなど、普段よく触れる箇所を消毒しましょう。

③のところでは、石鹸で手を洗ったり、アルコール消毒することで解消できますので、こまめに手洗いをしましょう。

手を洗うことで他の人への感染も防ぐことが出来ます。

最後に④の段階、ここが接触感染するかしないかの分かれ目になり、重要な部分です。

ウイルスは手に触れただけでは感染しません。

ウイルスが付着した手で自分の目や口や鼻の粘膜に触れたとき、はじめて感染してしまいます。

誰でも無意識に顔を触ってしまう癖はあるので、これは意識しないと止められません。

手で目を掻いたり、鼻や口元に触れたりする行為は控えましょう。

必要なときは必ず石鹸で手を洗ってから行うか、清潔なハンカチなどを使用しましょう。

どうしても手で触れてしまう癖が抜けない人は、外出先では眼鏡やマスクを着けておくのも良いでしょう。

コンタクトレンズを使用している人は直接目の粘膜へ触れるので、装着、脱着時には必ずよく手を洗ってからにしましょう。

その他、接触感染は食べ物に付着したものを口にすることでもおこります。

おにぎりやお菓子など、手づかみで食べるときは、しっかり手を洗って、清潔な手で食べましょう。

人との会食は飛沫が食べ物に飛んで、直接口に入り、感染の危険が高まりますので、避けた方がいいでしょう。

また家庭内では、調理する前は必ず石鹸で手を洗ってから行う、料理を摂るときは直箸をしない、小皿に分けておく等、感染が広がらないよう心がけましょう

③エアロゾル感染について

エアロゾル感染については、現段階でははっきりと解明されていません。

ただ、集団感染において密閉空間での感染例が多くでていることから、換気のない密閉した空間では注意が必要です。

密閉した空間で集まらないことはもちろんのことですが、しっかりと換気することで予防できるといわれています。

そのため、窓を開ける、換気扇を回すことで空気の流れを作りましょう。

以上を注意して、一人一人が感染しない、感染させないよう心がけていきましょう。

家族の誰かが感染していると、家庭内で感染予防を完璧に実行することは容易ではありません。

実際に、家族のうち一人が感染すると、その他の家族にも感染しているケースが多いです。

特に小さなお子さんがいらっしゃる家庭は大変です。

なので家族全員でウイルスを持ち込まないことが大切です。

そしてもしも感染してしまったとき、症状がひどくならないよう、回復できるよう、体調に十分気をつけて過ごしましょう。