呼吸、ちゃんとできてますか?
呼吸、意識していますか?
普段、呼吸は自律神経が支配して、自動的に吐いたり、吸ったりしてくれます。
これは体の中の心臓や胃、腸と同じで自律神経が自動的にコントロールしています。
そしてまた、呼吸は意識的に筋肉を動かして呼吸もすることができる、特別な器官です。
呼吸は意識と無意識の間にあるともいえますね。
だからヨガや瞑想法などでは呼吸に意識を向けていくのかもしれません。
息という字。
自らの心と書きますね。
呼吸は自分自身の心の状態を表わします。
心がドキドキ、緊張すると呼吸が浅くなります。
逆にリラックスして心が落ち着いているときは、呼吸が深くなります。
またストレスや疲れが貯まって、肩こり、頭痛、いつも体が緊張状態、そんな方は呼吸が浅くなっています。
自律神経失調症の方などは特に呼吸の浅さがみられ、それは本人が気づいていない場合が多くみられます。
食事は1、2日摂らなくても命に別状はありません。
なかには数日間断食される方もいらっしゃるくらいです。
しかし呼吸は普通の人なら1分間止めただけで苦しくなり、我慢できません。
それほど呼吸は大切であり、呼吸は命の質につながってきます。
1日のうち、何度か呼吸に意識を向けてみましょう。
特に就寝時に行うことがおすすめ。
意識的に呼吸をゆっくり深くするだけで、リラックスして心が落ち着きます。
そしてその時のポイント。
1.まずは吐いてから吸う
呼吸は吸ってから吐くのではありません。
吐いてから吸いましょう。
吐いて体の余分な空気を吐き出せば、自然と深く息を吸うことができます。
2.丹田を意識
丹田とはへその少し下の辺りで、気の集まるところといわれます。
両手をあてて、吐くときに下腹をへこませ、吸うときに膨らますように呼吸します。
しばらく続けると丹田に温かみを感じてきます。
3.足の裏を意識
呼吸と足の裏が関係あるの?と思いますが、これ、大事です。
中国の荘子は、
『衆人はのどをもって呼吸する。
哲人は背骨をもって呼吸する。
真人は踵をもって呼吸する。』
とも言っております。
また白隠禅師は足の心と書いて『足心』という言葉を使っています。
ほとんどの方が意識することがない場所ですが、大地を踏みしめる足の裏はとっても大事なところです。
足の裏を意識して、足の裏から呼吸が出たり入ったりするイメージをしてみて下さい。
足元から、全体へと巡りが良くなってきます。
この3つのポイントをふまえて、呼吸を意識する時間をつくってみてください。
呼吸の質が変わるだけでも、頭痛や肩こり、自律神経症状などが楽になります。
また逆に体を変えてあげると、呼吸が楽になる方がほとんどです。
当院でも、ご来院時は呼吸が浅いなぁと感じられた方が、鍼灸や整体の施術を行うと呼吸が深くなっていくのがわかります。
「呼吸が深くできるようになった!」と実感していただけます。
呼吸に意識を向けて、息スッキリでイキイキした毎日をお過ごしください(^o^)/