真冬がくる前に、「冷えとり」のすすめ。
11月7日、立冬。
いよいよ暦の上では冬となります。
朝晩は冷え込む日が増えましたね。
冷え症の方には辛い季節となりました。
そんな冷え症の方には、『冷えとり健康法』がおすすめです。
頭寒足熱の大事
昔から体の状態は、頭寒足熱がよいといわれています。
この言葉は江戸時代から浸透しているようです。
頭寒足熱とは、足は温かく、頭は涼しくの状態です。
但し「寒」といっても氷でガンガンに冷やせということではありません。
頭は涼しいくらいが丁度よいということです。
通常、温かい空気は上へ昇っていきます。
冬の部屋の暖房で、頭の方は温かくても、下の方はひんやりということはよくありますよね。
水の場合も同じです。
温かい水が上に行き、冷たい水が下に移動します。
お風呂で追い炊きしたときに、上の方は熱いのに入ってみたら下は冷たかったなんてこともありますよね。
その理由は同じ体積において温かい水の方が軽く、冷たい水の方が重いからです。
これと同じようなことが体のなかでもおこります。
足の方で冷えて滞っていた血液が、温められることで上昇しやすくなります。
そうすると頭の方にあったものが下に降りてきて、という感じで気血の対流がおこるわけです。
頭に血が上ったり、頭がボーっと熱くなったりすると、のぼせて辛くなりますよね。
頭を涼しく、足元を温かくして温度差をつくるだけで、血液循環がスムーズになり、のぼせ状態が解消されます。
全身の血液循環がよくなると頭痛や肩こり、腰痛から、生理痛や自律神経失調症状なども楽になります。
女性の方は特に足元を冷やさないようにしましょう。
妊娠中の女性やこれから赤ちゃんを望む妊活中の方はとくに注意してください。
男性と比べて、活動量が低くい人が多く、筋肉が少ないので足に滞りができやすいのです。
女性の方に浮腫みが多いのはそのためです。
浮腫みをそのまま放っておくと、ひどい場合は下肢静脈瘤につながります。
また冬場はもちろん、現代では夏場でもエアコンにより足元が冷やされ体調を崩される方も多くいらっしゃいます。
以下のことを実行して、冷え症を解消していきましょう。
半身浴、足湯のすすめ
半身浴は湯冷めせず、体の芯から温まる入浴法です。
じんわり汗をかくことで、体の老廃物を排出するデトックス効果があります。
半身浴には、
- 冷え症の改善
- 疲労回復
- むくみ解消
- ダイエット、美容効果
- 睡眠向上
などのメリットがあります。
また心臓に負担がかからないことも利点です。
やり方は、
- みぞおち位から下だけ、お湯に浸かる。
- お湯の温度は、体温より少し高い程度(37~39℃)のぬるま湯。
- 時間は30分程度。
注意事項として沢山汗が出ますので、入る前にお白湯を飲んで充分に水分補給しておいてください。
湯船に腰掛けを用意し、読書など楽しんでもOK。
またこちらの記事のお口周りの体操もおすすめです⇒ 鼻から呼吸してますか?それとも口?口からの呼吸は病気のもと。
半身浴ができない場合は、足湯を同じような温度と時間でやってみてください。
また足湯の代わりに、足元に湯たんぽを用意して、足をのせて温めてもよいでしょう。
とっても温かい「重ね履き靴下」
半身浴中は頭寒足熱で気持ちのいい状態になっていますが、日常生活ではどうしても足元が冷えがちとなります。
そこでおすすめなのが、4枚重ね履きの靴下。
はじめての方は、「えー4枚も!?」と言われますが、これがとても温かくて気持ちいいのです(^^)
ゆるゆるの絹と綿の靴下を交互に履きます。
締め付けないから気持ちよく、温かくて手放せなくなります。
日中は履くのが大変な場合は、家にいるとき、寝るときだけでも履いてみてください。
半身浴をしたあと直ぐにこの靴下を履くと、ポカポカと温かい状態が持続します。
履いていただいた方からは、
「朝までぐっすり眠れた」
「夜中のトイレの回数が減った」
「肩こりが楽になった」
「お腹の調子が良くなった」
等の感想をいただいております。
重ね履き靴下は当院でも取り扱っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
適度な運動を
足は第2の心臓ともいわれるくらい、とても大切な部分です。
血液は心臓の働きと、筋肉のポンプ作用により全身へ巡らされています。
足は体で一番下に位置しており、動かさないでいると滞りが出来やすい部分でもあります。
そのため、適度な運動により、筋力の維持と血液の流れを良くすることが大切です。
最も簡単でいつでも出来る運動が「ウォーキング」。
個々の体調にあわせ、気楽に楽しくできるので一番おすすめです。
有酸素運動により、心肺機能や筋力の向上、ストレス解消にもつながります。
また足のマッサージもおすすめ。
足の裏から指先、ふくらはぎとまんべんなく行うことで、積極的に老廃物を排出させます。
詳しいやり方を知りたい場合は当院までお気軽にお問合せ下さい。
腹八分で規則正しい食事を
体中の細胞や血液、体液は食べた物から作られています。
食べ物の質により、体は大きく変わってきます。
体の血液がドロドロの状態だと、滞りが出来やすい状態となります。
まずは質のよい食材で和食中心の食事を心がけましょう。
食事については、詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇒おすすめの食事法。~規則正しい食事で健康に~
また良い食べ物でも、いつもお腹いっぱい食べていては毒となります。
「腹八分に医者いらず」です。
一口30~50回位よく噛んで、腹八分を心がけましょう。
以上のことを実践して、寒い冬を乗り切りましょう。
また当院でも、はり灸や整体の施術により、血流を改善し、冷え症を解消いたします。
お体の不調でお悩みの方は、
掛川・菊川の「はり灸・整体 自然堂治療院」まで、
お気軽にお問合せ下さい。