ぜんそく

日本国内でのぜんそくの総患者数は450万人を超えるといわれています。

小児の6%、成人の3%がぜんそくで、働き盛りでの発症も増えている傾向です。

ここではぜんそくの特徴と原因、そして東洋医学的なぜんそくの捉え方、改善方法を紹介いたします。気管支喘息

ぜんそくの特徴

ぜんそくは空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こって、気道が狭くなり、咳などの症状があらわれる病気です。

また炎症があることで、ちょっとした刺激にも過敏に反応して、様々な症状が出てきます。

正式には「気管支喘息」と呼ばれています。

代表的な症状は、以下の2つです。

・息をするたびにヒューヒュー・ゼーゼーとする喘鳴

・激しい咳、特に夜中から明け方にかけて。

その他の症状として以下のように挙げられます。

・息苦しく、特に息を吐くときが辛い。

・背中の張りを感じる。

・粘り気のある痰が多く出る。

・息を吸うと、のど元や鎖骨、みぞおちのあたりがへこむ。

・胸に痛みや動悸、違和感がある。

・寝た状態より座った姿勢のほうが呼吸しやすい。

・就寝中、胸が苦しくなり目が覚める。

・タバコや線香の煙などで息苦しくなる。

・運動後に息苦しくなる。

ぜんそくの咳は、インフルエンザなどの感染症の咳とは異なり、8週間以上続くような長期化した咳の場合、ぜんそくの可能性が高いといえます。

またぜんそくの発作は繰り返し起こります。

発作時はとても苦しいのでしばらく用心しますが、いったんおさまると普段と変わりなく活動できるため、油断してしまいます。

再び何らかの刺激で発作が起き、その発作で炎症を悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。

ぜんそくの原因

ぜんそくの原因は慢性的な気道の炎症といわれています。

常に気道の粘膜が赤くはれたような状態になり、気道が狭くなり、ちょっとした刺激でも過敏に反応してしまいます。

ぜんそくの人の気道にはリンパ球などの免疫細胞が集まり、過度の防衛反応からアレルギー反応を引き起こし、ぜんそくを誘発すると考えられています。

その背景に、現代人の体質の変化、排気ガスやPM2.5などによる大気汚染、食品添加物の増加、住宅建材に含まれる化学物質の増加、室内環境の最適化によるダニの増加、ペットを飼う家庭の増加等、これらの生活環境の変化があげられます。

また呼吸は自律神経に大きく係わっているため、過労やストレスもぜんそくを引き起こす大きな要因と考えられます。

ぜんそくは大きく分けて2種類のタイプに分類されます。

アトピー型(アレルギー型)と非アトピー型(非アレルギー型)です。

アトピー型は特定のアレルゲンが引き金となっておこります。

最もアレルゲンとなりやすいのはダニといわれています。

その他、カビ、ペットの毛やフケも引き金となりやすいアレルゲンです。

このようなアレルゲンを吸い込むことによって気道の粘膜にアレルギー反応がおこります。

ぜんそくの多くはこのアトピー型といわれています。

非アトピー型はアレルゲンが特定できないタイプで、その一番の誘因はウイルス感染です。

また非アトピー型は肥満にも深いかかわりがあることが、最近の研究でわかってきました。

どちらのタイプのぜんそくも、発作となる引き金は様々で、風邪やインフルエンザなどの感染症、タバコや排気ガス、大気汚染、化粧品、食品添加物、薬、気温や湿度の変化、ストレス、過労などが挙げられます。

そのためぜんそくを悪化させないためには、正しい食生活で、部屋を清潔に保ち、適度な休息も大切となります。

ぜんそくの治療

西洋医学によるぜんそくの治療は薬物療法が中心です。

吸入ステロイド薬や気管支拡張薬、抗アレルギー薬が用いられます。

症状をおさえるためには長期間の薬物の使用が必要となり、体の負担になることは否めません。

一方、鍼灸(はりきゅう)の東洋医学では、ぜんそくの症状だけにとらわれず体全体を整えるように治療を行います。

呼吸には主に肺、腎の臓器が係わっているとされています。

腎とは生命活動を行う根本的なエネルギーを蓄えているとされており、肺と協力して呼吸活動を行っています。

またぜんそくは気道に余分な水分が貯まっているととらえます。

この余分な水分を痰飲といいます。

水分代謝が悪い方は足が浮腫みますよね。

これと同じように、気道も浮腫んで狭くなってくるとも捉えられます。

水分代謝を正常に機能させるには、胃腸の正常な働きも必要となります。

東洋医学ではこのような臓器の働きのアンバランスにより、ぜんそくが引き起こされると捉えます。

そのため鍼灸治療ではこれらの臓器の働きを補い、余分な滞りを取り除くように行っていきます。

鍼灸治療はは体の体質改善をすることが目的であり、根本的な治療に繋がります。

またぜんそくの患者さんの多くは首から背中の上部にかけて張りやしこりがあります。

これらを整体やはり灸により緩めることでより症状が軽減していきます。

そしてこのような慢性的な病には、食生活や生活環境を見直すことも大切となってきます。

尚、WHO(世界保健機構)にて、ぜんそくに対して鍼灸治療が有効であることが正式に認定されております。

WHO(世界保健機構)による鍼灸の適応疾患

生活環境を見直そう!

1.部屋を清潔に

ぜんそくを引き金となる最もな要因にダニやハウスダストがあります。

ダニは気温20℃前後、湿度70~80%の環境を好み、布団や畳、カーペット、クッションなどに生息しています。

人間のフケやアカ、抜け毛、カビなどをエサとして、6~8月にかけて大量発生します。

そして秋口にダニの死骸や糞が急増し、ハウスダストに多く含まれるようになります。

そのため秋口にぜんそくが悪化する方も多くみられます。

そのため室内はこまめに掃除機をかけ、清潔に保ちましょう。

また布団やクッションなどにも掃除機をかけましょう。

ハウスダストの対策として空気清浄機も有効です。

また浴室や洗面所などのカビにも注意し、清潔に保つよう心がけましょう。

2.ぜんそくにタバコは厳禁

タバコに含まれる有害物質は気道の炎症を促進し、ぜんそくの症状を悪化させます。

また両親のいずれか、特に母親が喫煙者の場合、子供が小児ぜんそくにかかる率が高まるという研究結果もあります。

自分が吸っていなくても、周囲に喫煙者がおり副流煙にさらされ、受動喫煙となる場合もぜんそくが悪化します。

ぜんそくを改善したいのであれば、タバコはやめましょう。

3.過労やストレスをためないように

過労やストレスもぜんそくの悪化につながります。

イライラしたり、強いプレッシャーを感じたりしたとき、発作が引き起こされることも多々あります。

過労やストレスは体力や免疫力が低下し、自律神経の乱れを引き起こします。

現代人の生活は過労やストレスを避けることが難しいことでもありますが、できるだけ無理をしないように、寝不足や不規則な生活は避け、十分な休息をとるように心がけましょう。

4.食生活を見直しましょう

食生活は体質を改善するにあたり、大切な要素となります。

特に胃腸の正常化はぜんそくの改善につながります。

まず食べ過ぎに注意し、腹八分を心がけましょう。

食べ過ぎにより、胃が膨らみ、横隔膜を押し上げ、呼吸の働きも鈍ります。

そして血液をドロドロに汚し、内臓の機能の低下となります。

また食品添加物をできるだけ避け、乳製品や肉、卵の摂取を減らし、野菜やきのこ、海藻などの食品を積極的に取り入れましょう。

また香辛料や辛いもの、冷たいもの、熱すぎるもの、アルコール類など、刺激が強いものは避けるようにしましょう。

具体的にどんな食事にしたらよいか等、食事に関してのご質問もお受けしております。

また月に1度、料理教室も開催しております。

ぜんそくでお困りの方はどうぞ『はり灸・指圧・整体の自然堂治療院』までお気軽にご相談ください。