不妊症

不妊症とは?

一般的には妊娠を希望し、通常の性生活を送りながらも、二年以上経過しても妊娠に至らない場合、不妊症と診断されます。

現在、日本において病院でで不妊治療を受けているカップルは約56万組といわれています。

しかし、治療を受けていなくても不妊で悩んでいる人はこれよりさらに多いと考えられます。

ここでは不妊となる原因、東洋医学的観点からの不妊を述べていきます。

不妊症の原因

不妊の原因は実に様々です。

男性側に原因がある場合もありますし、女性側に原因がある場合もあります。

一般的に不妊といえば女性側を主にされますが、実際その原因は男性、女性とも半々くらいだといわれます。

不妊の原因とされる代表的な病気を以下にあげます。

男性不妊の原因となる病気

○乏精子症

通常、精子の量は1mlあたり6000万から8000万個ありますが、乏精子症では1mlあたり2000万個未満とかなり少ない状態です。

精子の量が少ないと卵子まで到達できないケースが多くなります。

男性不妊症の原因としてはもっとも多く、全体の70~80%を占めるともいわれています。

○精子無力症

精子の運動率が50%未満の状態をいいます。

元気のない精子が多いと卵子まで到達できない可能性が高くなります。

○性機能障害

代表的なもので勃起障害(ED)や射精障害などがあげられ、生殖や性行為に障害をもたらすものをいいます。

女性不妊の原因となる病気

○黄体機能不全

卵巣から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)が、十分に機能していない状態をいいます。

黄体ホルモンは、体温を上昇させ、受精卵が着床しやすいよう子宮内膜を厚くする作用があり、妊娠を助けるホルモンです。

このホルモンが何らかの原因で正しく分泌されないと、排卵後の体温が上がらなかったり、子宮内膜が厚くならなかったり、生理周期が短かったりと、妊娠のための下準備が整わず、妊娠しにくくなってしまいます。

ホルモンの分泌はストレスとも深く関わっており、ストレスを抱え込まないようにすることが大切です。

○子宮内膜症

子宮内膜及びそれに類似する組織が、卵巣や腹膜など子宮内膜以外の場所に増殖する病気です。

例として卵管に発生した場合、卵管癒着を起こしたり、子宮の筋層に発生すると、子宮腺筋症になり、着床障害になる可能性もあります。

卵巣内で発生すれば卵巣が腫れ、チョコレート嚢胞となり、排卵障害を引き起こします。

自覚症状として、腹痛や生理痛(月経困難症)、性交痛などがともないます。

○子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍で、40代女性の30%はあるといわれ、頻繁にみられる病気です。

子宮筋腫は粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫と3つのタイプに分けられます。

このうち最も不妊症と関係するのは粘膜下筋腫です。

子宮内膜に筋腫ができると、着床の障害となり、妊娠しにくくなります。

子宮筋腫が大きくなると、激しい生理痛があったり、生理の出血量が多くなったり、貧血を起こしたりします。

○高プロラクチン血腫

プロラクチンは乳汁分泌ホルモンともいわれ、母乳を出すホルモンであり、出産を機に分泌量が高くなります。

しかし、妊娠していないのにこのホルモンが分泌されると、乳汁が出たり、無月経・月経不順などの症状がみられます。

また無症状の場合もあります。

高プロラクチン血症になると、女性ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)などのバランスがくずれ、妊娠しにくくなります。

このホルモンもストレスの影響を受けやすいので、日頃からストレスや悩み事を抱え込み過ぎないことが大事です。

○排卵障害

排卵するまでの過程に異常があり、卵胞が育たなかったり、育ってもうまく排卵できないことをいいます。

そのうち多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は不妊の女性によくみられる病気です。

卵巣の外側の膜が硬いため、うまく排卵できなくなる病気です。

この病気になると、排卵させようとして排卵をうながす黄体形成ホルモン(LH)を常時分泌することになります。

そのためLHが常時高い値を示し、基礎体温の乱れや生理不順、排卵まで時間がかかったり、まったく排卵がない場合もあります。

○卵管性不妊

卵管は精子の通り道で、卵巣から放出された卵子を取り込み、そこで受精し、子宮へと運ぶ細い管です。

卵管の癒着、炎症などにより、精子が卵子までたどり着けなかったり、卵子が卵管に入れなかったり、受精しても子宮まで移動できなかったりするトラブルをいいます。

最も多い原因はクラミジアによる感染症があります。

○機能性不妊(原因不明の不妊)

不妊に関して明確な異常が見つからない、原因不明の不妊症です。

様々な検査を行っても、1~3割の人が機能性不妊と診断されるといわれています。

東洋医学の観点からみた不妊

西洋医学では様々な検査を行い、原因を特定し上記のような病名をつけて、そこにフォーカスして治療を行いますが、東洋医学ではこのような局所的な捉え方はしません。

東洋医学では身体全体の臓器や機能のバランスを診て、全身を整えることで、人間が本来もっている自然治癒力を上げて、自然と病気を治していくという方法をとります。

当院では東洋医学である鍼灸や整体法を用いて、体のバランス、骨格、骨盤などの歪みを整え、妊娠しやすい体を作っていきます。

東洋医学では妊娠するための生殖活動は肝・脾・腎にかかわるといわれています。

特に元気の源である腎は非常に重要です。

腎は生殖や成長の生命力、水分代謝などをつかさどる機能をいいます。

(東洋医学の腎と、西洋医学の腎臓は若干意味合いが異なります。)

子宮や卵巣などの生殖器の働きやホルモンのバランスは腎がコントロールしています。

そのため腎が弱っていると、妊娠する力が低下してしまいます。

この腎の弱まりは様々な原因がありますが、主に飲食の不摂生や過労、冷え、昼夜逆転の生活などがあります。

日頃から腎が弱まるような生活は避けていくことも大切となっていきます。

鍼灸や整体は本来その人がもっている元気を取り戻し、体全体の血流やホルモンバランスを整えていき、妊娠力を高めていきます。

鍼灸や整体施術は、特に以下のような場合の方に有効です。

・原因が特定できないもの

・ホルモンのアンバランスによるもの

・排卵が起きにくいもの

・黄体機能が正常でないもの

・卵子の質の低下によるもの

・精子の数、運動量、性機能が弱いもの

また妊娠しづらい方には、肩こりや頭痛、腰痛、自律神経的な不調といった症状にも悩まされている方が多い傾向にあります。

これらを解消し、体を整えることで、妊娠しやすい体となっていきます。

当院では鍼灸や整体治療とともに、体質改善のための食事法もアドバイスしております。

不妊でお悩みの方、どうぞ当院までお気軽にご相談ください。